東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします。

9月9日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (32種)

東淡水池の左側の湿地(元々は池底)では、タシギ1羽が観察できました。DSCN2511
【タシギ】
じっとしていましたが、しばらく観察していると地面にクチバシを刺すなどの採食行動が見られました。
夕方は、ヤナギの下で休んでいました。

また、前浜干潟観察デッキからは、チュウシャクシギが見られました。DSCN2409
【チュウシャクシギ】
前浜干潟の奥に2羽の姿を確認することができました。

4号観察小屋では、オオヨシキリが比較的間近で観察できました。オオヨシキリ_220909_東京港野鳥公園_恩田幸昌_MG_2536_trim
【オオヨシキリ】
園内では鳴き声があまり聞けませんが、時々観察できています。
また、この観察した場所は、今年3月にヨシ刈りを行って更新を促した所です。
昨年までは枯死したヨシが多かったですが、すっかり青々としたヨシ原になりました。

ネイチャーセンターからは、今日もヒクイナが観察できました。DSCN2689
【ヒクイナ】
ネイチャーセンターから見える干潟の奥で水浴びをしていました。夕方、潮が満ちてくるとセイタカシギたちが東淡水池にきていました。_MG_2624
【セイタカシギとアオアシシギ(右)】
一緒にアオアシシギ1羽も休んでいました。

(誤って一度非公開にしてしまったので、再掲です)
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30年ほど前のポジフィルムから見る「昔の野鳥公園」その6です。
前回に続き、当時の東保護区内の写真をご紹介します。

まずは、東調整池の光景です。ポジ_東泥湿地-img004
東淡水池側の管理道から見た光景。ポジ_東泥湿地-
外周道路側の管理道から見た光景。
今では、周りが草に覆われ、コアジサシ誘致のための島も実生木に覆われ、水もここまで貯まることがありません…
周りの草は年1~2回刈っていますが、すぐに回復してしまいます。
また、島の実生木も除去する話も出ますが、どうしても優先順位が下がってしまいます。ポジ_1999年頃_泥湿地_耕耘2
泥湿地をトラクターで耕耘をしている様子です。
今でも行っている、淡水泥湿地の整備です。
ここ数年では、満潮の時、キアシシギ、サギ類、タシギなどが入ったり、泥湿地に水がない時は、ヒバリやコチドリがいたこともありました。
ちなみに、今は、このトラクターの右側辺りにヤナギが生えています。ポジ_1999年頃_泥湿地_草刈り
泥湿地の草刈の様子。ポジ_1999年頃_泥湿地_草刈り後
刈り草の山。ポジ_1990年頃_ヨシ原_火入れ_retouch
昔のヨシ原の野焼き。
東調整池と泥湿地が造られる前は、広いヨシ原があったそうです。ポジ_旧ヨシ原_火入れ_1992年2月_東京港野鳥公園 (5)_retouch
これは、昔のヨシ原か…あるいは、東淡水池の土手でしょうか。
いずれにしても以前は、野焼きも行っていたとのことです。
炭素固定ができ、土壌改良もできると聞く野焼き。
今でもできると良いのですが…残念ながら今は行うことができません。

次回は、芝生広場をご紹介します。
「え?芝生広場?」と思われるかも知れませんが、今とは様子が違いますよ。

9月8日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナ、バン、コチドリ、セイタカシギ、アオアシシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、キジバト、ヒメアマツバメ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ (29種)

ネイチャーセンターでは、ヒクイナを観察できました。
DSC_5550
DSC_5565
【ヒクイナ】
潮入りの池の左岸部にあるヨシ原と干潟の淵沿いを、隠れながら静かに移動していました。
倒れたヨシや落ち葉の下をしきりにひっくり返したり、つついたりしていました。そこに隠れているカニやゴカイなどの小動物を探していたようです。

二号観察小屋からはセイタカシギを4羽観察することができました。
IMG_1795 (2)
【セイタカシギ】
成鳥、幼鳥ともに2羽いました。この写真には左側に成鳥が1羽と、右側に幼鳥が2羽写っています。
IMG_1798 (2)
もう1羽の成鳥のオスです。長い嘴を干潟に突き立てて、採食していました。セイタカシギは、夕方には東淡水池に移動していました。

東観察広場では、バンを観察できました。
DSCN2152
【バン】
DSCN2182
島の中央のヨシ原の中で採食をしていましたが、採食場所を変更する為か奥の方へ泳いでいきました。

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