2023年6月1日からアカミミガメとアメリカザリガニは、条件付特定外来生物に指定されました

当公園でも、以前から多数のアカミミガメが日光浴、産卵期や冬眠期の園路移動や園路沿いでの産卵が度々目撃されていました。
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【園路を移動していたアカミミガメ】
特に、園内の生態系への影響が課題となり、以下の確認事例があります。
・カイツブリの浮巣での日光浴によって、浮巣の崩壊、卵の水没
・カイツブリやカルガモのヒナを追いかける
(捕食を目撃した方もいらっしゃいました)
・ヨシ、ガマなどの水辺の植物の新芽を食べる
恐らく、水中で魚類や水生昆虫の捕食もしていると考えられます。
また、苦情も多く寄せられていました。
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【ヨシの株立ちにあったカイツブリの巣を潰したアカミミガメ2匹】

そこで、当公園では環境省の『アカミミガメ防除の手引き』をもとに、2021年から本格的に防除を開始しました。

アナゴ網とも呼ばれる漁具トラップを10基設置し、アメリカザリガニ、同じく特定外来生物のウシガエルも含めた外来種防除を行っていました。
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【アナゴ籠】
※この中にペットボトルも入れて、窒息ししないようにします。

ご参考までに今月までの外来カメ類の捕獲個体数は、以下の通りです。
2021年から合計282個体を捕獲しました。
グラフの横軸は、捕獲した月のみ表示されています。
サイズ別外来カメ捕獲個体数
【サイズ別】
基本的に、産卵で移動をする個体をよく捕獲していましたが、トラップでの継続的な捕獲もできていました。
先月1月は、東淡水池がいよいよ干上がる段階で、カメたちが一斉に水辺から陸に移動を始めたため、捕獲をしたことで個体数が多くなっています。
(池底のぬかるみがきついため、立ち入りができない所です)
エリア別外来カメ捕獲個体数
【エリア別】
しかし、レンジャーが保全管理を主に担っていて、回収しやすく、かつ、カイツブリ等の繁殖が例年確認されている東淡水池・東調整池を中心にアナゴ網を設置していたこともあり、捕獲エリアは東に偏っています。
西エリア(芝生広場より西側)や、いそしぎ橋は全て陸を移動していた個体です。

また、捕獲方法の割合では、トラップを使用しない素手(※)での捕獲が多かったです。
捕獲方法の割合
【捕獲方法の割合】
※咬まれたり、爪で引っ掛かれたりする危険性があるため、軍手などを付ける必要があります。
また、もし園路などで発見した際は、ご自身で捕獲をしようとせず、レンジャーを含む公園職員にお知らせください。

そして、以前から設置を検討していた外来カメ類対策用の日光浴トラップ「アカミミキャッチャー」を新たに制作し、先日2月8日から稼働しました。
時期外れではありますが、今でもアカミミガメが泳いでいたり、日光浴していたりする様子を確認しているので、期待はゼロではありません。
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【西淡水池に設置したトラップ】
まずは、1基だけ制作したため、現状、水深があり、アカミミガメも確認している西淡水池(3号観察小屋前)の島の向こう側に設置・係留しています。
小屋から見えない所にありますが、時々、アオサギなどが乗っている様子(上半身だけ?)が見えるかも知れません。

次年度以降、更に増設し、より捕獲効率を上げたいと考えております。
この取り組みで、園内の生態系への影響が下がり、カイツブリやカルガモなどの繁殖がより上手くいくことや、水辺の植生の回復を期待したいです。
(残念ながら、他の影響・要因も考えられるので、この取り組みだけで劇的な改善は期待しきれません)

観察の支障になることもあるかも知れませんが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。