東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします。

2022年04月

4月30日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クイナ、バン、オオバン、コチドリ、タシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ウミネコ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ (39種)

潮入りの池と淡水泥湿地でアマサギを確認しました。今シーズン初記録です。
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【アマサギ】
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【チュウサギ(左)とアマサギ(右)】
午前中は淡水泥湿地でチュウサギと一緒に採食していました。
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【アマサギ】
その後、1羽で潮入りの池を飛び回り、砂礫地や2号観察小屋の前にある草地でバクバクと昆虫などを食べていました。

前浜干潟観察デッキでは、ササゴイを観察できました。お客様からの情報によると、3羽のササゴイが確認できたようです。
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【ササゴイ】
抜き足、差し足、忍び足でそっと魚に忍び寄り、上手に捕えていました。
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【首を伸ばすササゴイ】
普段はずんぐりむっくりしていてますが、サギの仲間らしく、首を伸ばすとこんなに長いのです。
ササゴイは伸縮自在の首と鋭いクチバシを駆使して一瞬で獲物を捕らえます。

野鳥公園の干潟が、シギ・チドリでにぎわっています。コチドリ_170510_東京港野鳥
キョウジョシギ_110425_東京港野鳥公園)

そこで、ネイチャーセンターの2階にシギ・チドリのミニ展示を設置しました。DSCN6047 - コピー
観察記録もありますので、飛来状況はこちらでご確認ください!
また、シギ・チドリって何?どんな鳥?という方は、配布中の「シギ・チドリ観察ガイド」をご覧ください。IMG_0163


野鳥公園で見られたことのある15種類を選抜し、「シギチ総選挙」も開催中です!
ご来園の際は、ぜひお気に入りのシギ・チドリに投票してください。DSCN6046
昨日の時点では、タゲリが1番人気です!IMG_0150
が、かなりの接戦・・・順位は日々入れ替わりそうです。

5/5追記
シギチ総選挙の中間発表はこちら
※展示は、シギ・チドリたちが渡っていってしまう5月下旬頃までの予定です。

東京港野鳥公園については、こちら


4月29日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クイナ、バン、オオバン、コチドリ、タシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、キジバト、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ (34種)

コガモ(トリ) IMG_3082
【コガモ】東淡水池に30羽ほどが休んでいました。

ササゴイ(トリ) IMG_3087
【ササゴイ】前浜干潟観察デッキから観察できました。

キョウジョシギ(トリ補正)
【キョウジョシギ】前浜の岩の間を見え隠れしながら採食していました。お客さまの写真を見せていただいたところ13羽いたようです。

2号観察小屋からチュウシャクシギの採食が観察できました。
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【チュウシャクシギ】
カニの脚をクチバシではさみ振り回して脚をもぎ取ってから食べていました。

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【タシギ】
2号観察小屋から見れました。盛んに地面をつついて食べ物を探してしていました。

今年もコアジサシがやってくる時期になりました。

そこで、今朝、コアジサシの繁殖誘致のために造られた砂礫地にコアジサシのデコイ(模型)を設置しました。P4280243_retouch
【設置したデコイ】
昨年10月にブログに掲載したデコイを修復し、新品同様です!
※このデコイは、森ヶ崎水再生センターでコアジサシの保護活動をされているNPO法人リトルターン・プロジェクトさんからお借りしているものです。


また、設置作業をしながら、また生えてきていた草を抜く作業も行いました。P4280244_retouch
【砂礫地に生えていたヘクソカズラ】
既にオギ、ヨシ、スギナ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、キカラスウリ、イヌキクイモ等々、様々な植物が再び出てきており、夏には草があちこちで繁茂してしまいそうな予感もします…

なお、昨年は砂礫地に草がたくさん生えてしまい、手作業で抜き取るには限界がありました。
そこで今回は、トラクターを試しに入れてみたところ、スタックすることもなく走行でき、効率よく除草作業ができました。P3310051
【トラクターでクズを取り除く様子】P3310045
【砂礫地の端で繁茂していたクズの根】P3310037
【砂礫地に生えてしまったアカメガシワの実生】
10cmほどの厚みで敷き詰めた砂礫地でも、実生木が生えてきました。
ヨシ、オギ、スギナ、キカラスウリなどは防草シートを突き破り、地中で根を広げて生えているので、抜き取るのも大変です。
早めに除草すれば良いのですが、コアジサシ、コチドリ、カモ類など水鳥がよく見られる時期は、なかなか立ち入ることもできず、十分な整備がこまめに行えない実情もあります……A (2)
【除草前】A (1)
【除草後】
昨日までこのような整備作業をしておりましたが、今日からはデコイを設置し、コアジサシも来るようになったので、大々的な整備作業は終了です。

コアジサシ、今年は砂礫地を使ってくれるでしょうか。
なお、コチドリは時々、砂礫地に来ているので、繁殖するかも知れません。
いずれにしても、しばらく様子見として、ネイチャーセンターから見守りたいと思います。

4月28日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、オオバン、コチドリ、タシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、コアジサシ、トビ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ (41種)

潮入りの池にキアシシギが飛来しました。
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【キアシシギ】
潮入りの池の干潟で、貝をクチバシで探して食べていました。

2号観察小屋では、タシギを観察できました。
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【タシギ】
ヨシ原の近くの湿地を歩きながら、長いクチバシを泥に差し込んで採食行動をしていました。

チュウサギは東淡水池や潮入りの池、前浜干潟など園内各所を飛び回っていました。
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【チュウサギ】
保護区内にある淡水泥湿地でケラのような昆虫を捕まえていました。
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【ケラを捕らえたチュウサギ】
チュウサギは本来、開けた草原や耕作地などで、昆虫やカエルなどの小動物を食べて暮らしています。
淡水泥湿地で草刈りと耕耘などの管理作業を行ったことによって、チュウサギが食べるケラなどの草原を好む昆虫が住みやすい環境になったのかもしれません。

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