東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

2022年06月

6月30日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、ホシハジロ、カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、イソシギ、ウミネコ、コアジサシ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (27種)

3号観察小屋では、ゴイサギの幼鳥が観察できました。
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【ゴイサギ】
水面を見つめ獲物をねらう様子や、水を飲む姿が観察できました。

東観察広場では、カイツブリの親子を観察できました。
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【カイツブリの親子】
ヒナの身体の大きさは、ほぼ親鳥と変わらず、目の瞳孔が成鳥のように鋭くなってきました。
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【給餌するカイツブリ】
2羽いるヒナのうちの一羽は親と離れて行動する事が多くなってきたのですが、残りの一羽はまだ親鳥と一緒に行動し、給餌を受けていました。

東淡水池を望める高台の広場ではアオイトトンボの雌雄の姿を見ることができました。
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【アオイトトンボ /メス】
アオイトトンボはヨシなどの抽水植物が繫る、浅い淡水域に生息しています。適度にヨシを刈って水域を確保することで、野鳥だけでなくこのようなトンボ類も繁殖することができるようになります。
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【アオイトトンボ /オス】
このオスの個体はしきりにお腹をくねらせていました。なぜこのような行動をするのかは不明です。ストレッチかなにかでしょうか? ご存じの方がいらしたら、お教えいただければ幸いと思います。

6月29日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、ウミネコ、コアジサシ、トビ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (26種)

ネイチャーセンター地下1階のがた潟ウォークで、巣穴を掘るトビハゼが観察できました。DSCN7561
【トビハゼ】
ほかのトビハゼ(下記写真)に比べると、少しオレンジがかった色をしており、婚姻色が出ているオスでした。DSCN7563
【トビハゼ(通常の色)】

口に含んだ泥を「ぺっ!」と吐き出し、何往復もして巣穴をつくっていました。最近では、オス同士のケンカも度々見られており、繁殖行動が活発になっているようです。


4号観察小屋では、カワセミの幼鳥を観察できました。
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【カワセミ/幼鳥】
胸の羽と脚の部分が浅黒いので、今年生まれの若い個体のようです。また、嘴全体が黒いことから、現段階ではオスである可能性が高そうです。
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【カワセミ幼鳥とチョウトンボ】
ヨシの茎に止まって魚に狙いを定めていましたが、まだ狩りの経験は少ないようで、飛び込んでも空振りだったり、近くをひらひらと舞うチョウトンボに気を取られたりと、観察中は失敗続きでした。
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【カワセミ幼鳥の飛翔】
それでもめげずにカワセミの幼鳥は、3号~4号観察小屋の前の池を飛び回り、複数の場所に止まって狩りを試みていました。

いそしぎ橋では、日光浴をしているシジュウカラが観察できました。
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【シジュウカラ】
1分ほどこの体制でいた後、素早く飛んでいきました。日光浴はビタミンDを作ることや、寄生虫の駆除に役立つとされています。

6月28日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、イソシギ、ウミネコ、コアジサシ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (26種)

東観察広場では、3羽のオナガを観察できました。
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【オナガ】
東観察広場の観察窓の目の前にあるトウネズミモチの木陰に飛び込みました。しばらく口を開けて、暑そうにハァハァと荒い呼吸をしていました。その後、東淡水池の淵で水浴びをしていました。
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【カルガモ】
東淡水池のカルガモの親子は、池を泳ぎ回って採食していました。カルガモのヒナは親の半分ほどの大きさに成長しました。そのうちの一羽がパタパタと羽ばたき、翼が見えたのですが、羽がまだ生えそろっていませんでした。見た目は成鳥に似てきましたが、飛ぶのにはまだしばらくかかりそうです。

潮入りの池の左岸にある杭の上にトビが止まりました。
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【トビ】
開園時から正午頃までずっと杭の上に止まっていたので、多くの方が観察できました。

地下1階では、遊歩道の間近でトビハゼを観察できました。トビハゼ_220628_東京港野鳥公園_恩田幸昌_MG_1382_trim
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【トビハゼ】
そっと観察をしていると、採食や、寝転ぶ様子も観察できました。

イベント「こども干潟あそび隊」を実施しました!
毎年人気のイベントですが、新型コロナウイルスによる臨時休園や、イベントの中止が続き、なんと3年ぶりの開催です。

潮入りの池の干潟におりると、早速「カニだー!」と声があがりました。P6260036
【アシハラガニ】

カニを追いかけたり、穴を掘ったり、水の中を網で探ったりして、たくさんの生きものを見つけることができました。P6260052
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今日見つけた生きもの
・ヤマトオサガニ
・アシハラガニ
・チゴガニ
・クロベンケイガニ
・ハゼのなかま(アベハゼ、ビリンゴ、トビハゼなど)
・エビのなかま

「カニを触るのははじめて」と小さなカニを大切に観察する子や、「ここにエビがいるんだよ!」とレンジャーも気づいていなかったエビスポットを教えてくれる子、大きなカニをたくさんつかまえる子など、思い思いに干潟で過ごしてくれました。

水槽もカニでいっぱい!P6260049
せっかくなので、みなさんのお気に入りを3つずつ選び、ネイチャーセンターにミニ水族館(本日限定)をつくりました!P6260079
来園者の方も、間近で見るカニや魚に驚いている様子でした。P6260077

次回の干潟イベントは、9月23日(金・祝)に「こどもうみべ発見隊」が予定されています。
普段は入れない、保護区の前浜干潟で観察を行います!
申し込み開始は、9月6日からとなりますので、下記行事カレンダーよりご確認ください。
こちら

6月26日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、ウミネコ、コアジサシ、トビ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ (25種)

1号観察小屋からはコチドリの幼鳥が観察できました。
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【コチドリ】
近くに来たハクセキレイの幼鳥を警戒しながら、食べ物を探していました。

暑さの厳しい本日でしたが、自然生態園の木陰では様々な昆虫たちの姿を見ることができました。
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【オオシオカラトンボ】木の枝に止まり、こちらを見下ろしていました。
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後ろから見てみたら、左の後翅を半分ほど欠損していました。ツバメなどの鳥に襲われたのでしょうか?

セイタカアワダチソウの葉の裏側では、ハラビロカマキリの幼虫が初齢幼虫から2齢幼虫へと脱皮をした姿を、確認することができました。
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【ハラビロカマキリの幼虫】
ハラビロカマキリの幼虫は初齢幼虫は縞模様が特徴的ですが、脱皮をするごとに縞模様は消えていきます。

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