東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

2022年09月

9月18日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、ハシビロガモ、カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、タシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、カワセミ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、セッカ、スズメ (19種)

東淡水池では、タシギとハシビロガモが観察できました。
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【タシギ】
東淡水池の島にあるヤナギの下で休んでいました。

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【ハシビロガモ】
コガモやカルガモに混じって採食や羽繕いをしていました。

前浜干潟観察デッキでは、カワウが観察できました。
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【カワウ】
雨が降っている間は翼をたたんで休んだり、頭を背中に入れて寝ていたカワウ達が、雨が止むと一斉に翼を広げて乾かし始めました。

9月17日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、コガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、バン、セイタカシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、オオタカ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、モズ、オナガ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、セッカ、ムクドリ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ (30種)

東観察広場では、オオタカが観察できました。
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【オオタカ】
飛んでいたイソシギの鳴き声に反応し、視界から外れるまで見ていました。

昨日に引き続き、自然学習センターの近くの樹林では、エゾビタキが観察できました。
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【エゾビタキ】
いつもは高い場所に止まっている事が多いエゾビタキですが、今日は目線と同じくらいの高さで観察できました。

4号観察小屋では、カワセミの幼鳥を観察できました。
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【カワセミ】
ヨシの茎に止まって、狙いを定めて見事に小魚を捕らえていました。
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【争うカワセミ】
3号観察小屋でもカワセミの幼鳥が観察できたのですが、2羽の幼鳥が止まる場所を巡って争っていました。

潮入りの池では、セイタカシギが観察できました。
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【セイタカシギ】
満潮で水位が高かったのか、泳いで移動していました。

水門の近くで魚を待ち構えるゴイザギの幼鳥3羽を1号観察小屋から観察できました。
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【ゴイサギ成鳥(左)/幼鳥(右)】
近くでは、成鳥が幼鳥の狩りの様子を見守っていました。
特に争う様子もなかった事から、この成鳥と幼鳥達は親子なのかもしれません。

園内で配布している「鳥ガイド」を、リニューアルしました。IMG_3132
イラストから写真へと変更になり、サイズ感は公園パンフレットに合わせたため、持ち運びやすくなりました。

また、今回の鳥ガイドより、環境にかかる負荷をなるべく削減した印刷を行っています。
記載している5つの環境マークについて、ご紹介します。IMG_3133

① FSC®認証紙
適正に管理された森林の木材を使用し、環境や地域社会に配慮していると認められた紙を使用しています。

② リサイクル適正A
印刷用の紙へとリサイクルできる紙を使用しています。

③ グリーンプリンティング
環境に配慮した材料と工場で製造されており、クリーンな労働環境や、有害な物資を含まないインキを使用するなどの基準を満たしています。

④ ノンVOCインキ(石油系溶剤0%)
大気汚染の原因にもなる石油系溶剤を全く含んでいないインキを使用しています。

⑤ CO2ゼロ印刷
年間のCO2排出量の全量をカーボン・オフセットしている印刷会社を利用しています。
カーボン・オフセットとは:CO2等の温室効果ガスの排出をできるだけ削減した上で、どうしても排出してしまう温室効果ガスは、その排出量に見合った削減・吸収活動により埋め合わせるという考え方です。

ご来園の際は、ぜひ鳥ガイドを持って野鳥観察をお楽しみください。

9月16日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、コガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、バン、タシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、オオタカ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、モズ、オナガ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、セッカ、ムクドリ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ (31種)

今日もエゾビタキが見られました。
エゾビタキ(トリミング)
【エゾビタキ】
自然学習センター近くで見られ、ミズキの実を食べていました。

今日は潮の時間が悪くシギ類がほとんど見られなかったのですが、タシギが見られました。
タシギ_トリミング
【タシギ】
東淡水池の水際に隠れるように休んでいました。

同じく東淡水池ではコガモの群れを確認することができました。
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【コガモ】
お客様の情報によると10羽以上の群れを作っていたそうです。

1号観察小屋からは対岸の枯れ木にとまるカワセミが見られました。
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【カワセミ】
カワセミは午前中には西側の自然生態園の池でも確認されました。

また、写真は撮れなかったのですが、東保護区内で頭上を飛ぶセッカ5羽、淡水池の対岸にある通称「奥泥湿地」で鳴くセッカ1羽の計6羽を同時確認しました。
今までの同時確認は、2~3羽だったので、6羽の確認は珍しいことでした。

30年ほど前のポジフィルムから見る「昔の野鳥公園」その12です。
今回は、砂礫地編です。

これまでも一部砂礫地の様子を紹介しましたが、ネイチャーセンター前の島、潮入りの池と前浜干潟の間の砂礫地、3号観察小屋前の島での保全活動の様子をご紹介します。ポジ_1990年頃_アジサシ島 (2)_retouch
ポジ_1990年頃_アジサシ島 (4)_retuoch
センター前の島では、草刈だけでなく、海水で植物を抑えようと試みていた時がありました。ポジ_1990年頃_アジサシ島 (5)_retouch
大型の水鳥ではなく、コアジサシがとまれるように、竹を島の周りに刺していました。ポジ_1991年_アジサシ島_retouch
ヨシなどの草の根を除去するために、耕耘していました。ポジ_1992年3月_アジサシ島_防草シート埋設_retouch
根を除去した後、草が生えないように防草シートを張った時もあったようです。
シートをむき出しにすると風に飛ばされたり、シートとシートの間から草が生えてくるし、土を盛りすぎると草が生えるし…と草に悩まされていたそうです。ポジ_1990年度_アジサシ島デコイとスピーカー
コアジサシのデコイ(模型)とスピーカー設置の様子。ポジ_年代不明_砂礫地維持img049_retouch
潮入りの池と前浜干潟の間の砂礫地の様子。
今は砂利がメインですが、当時は細かな砂礫が敷かれていました。
ここでも草が繁茂するため、トラクターで耕耘をしていたそうです。ポジ_昭和54年4月_ハンバーグ島かな_チドリ類の営巣地づくり_retouch
3号観察小屋前の島でのチドリ類の営巣地づくりの様子。
今ではサクラ、マツ、ヤマモモなどが生えていますが、最初は、チドリ類の繁殖誘致のための砂礫地でした。
池の雰囲気が明るいですね。

園内のどこも同様ですが、生き物のための保全管理や、観察視界確保の管理をするにしても、植物との闘いになっています。
洪水、氾濫などの攪乱がない環境では、放置をすると、植物が増え、樹林への遷移してしまうのが自然の流れです。
攪乱の多い海辺や河川敷などで繁殖をしてきた鳥類のため、園内に繁殖誘致の場を創出・維持する場合、人為的な攪乱が必要になります。
当時から今に至るまで、ずっと試行錯誤しながら保全管理をしています。

さて、一通り、エリア別の紹介が済みました。
次回は、ひとまず、最終回として、当時の生物の記録写真をご紹介します。

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