東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

2022年09月

30年ほど前のポジフィルムから見る「昔の野鳥公園」。
今回は芝生広場エリアです。

まずは、正門や駐車場からご紹介します。ポジ_1990年頃_正門_retouch
こちらが正門の様子。
石垣の上の木々が小さく、大田市場の屋根が見えます。ポジ_1990年頃_管理事務所2_retouch
スロープを上った先の様子。
事務所周りのスッキリとしています。
一方、駐車場は…ポジ_1990年頃_駐車場_retouch
どうでしょうか?
車の配置も違いますが、駐車場から見る園内もまだ木々が小さいです。
ポジ_1990年頃_駐車場からの坂_retouch
スロープの様子です。
石垣の白さにも驚きます。ポジ_1990年頃_管理事務所_retouch
そして、こちらが管理事務所です。
建物は改築したようで、今と様子が違います。ポジ_1990年頃_園内入口の門(受付前)_retouch
受付を通ると、芝生広場ですが、奥に樹林がありません。ポジ_img150
画像に赤みがかかっていますが、芝生広場の様子です。ポジ_199204xx_芝生広場
いそしぎ橋のたもとから見た芝生広場。ポジ_img155
実は、外周道路側には、自然生態園から続く水路がありました。
ポンプ循環する仕組みでしたが、今では故障のため、草に埋もれています。

最後に、いそしぎ橋の光景です。ポジ_1990年代_イソシギ橋
正面が東エリアだと思います。
木々の少なさだけでなく、右側の大田市場の建造物にも驚きます。ポジ_1990年代_冬の富士山_いそしぎ橋より_2_retouch
いそしぎ橋からは、数年前まで富士山が見られました。
今は手前側に市場の建物ができてしまい、見ることができなくなってしまいました。

次回は、自然生態園をご紹介します。

9月9日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (32種)

東淡水池の左側の湿地(元々は池底)では、タシギ1羽が観察できました。DSCN2511
【タシギ】
じっとしていましたが、しばらく観察していると地面にクチバシを刺すなどの採食行動が見られました。
夕方は、ヤナギの下で休んでいました。

また、前浜干潟観察デッキからは、チュウシャクシギが見られました。DSCN2409
【チュウシャクシギ】
前浜干潟の奥に2羽の姿を確認することができました。

4号観察小屋では、オオヨシキリが比較的間近で観察できました。オオヨシキリ_220909_東京港野鳥公園_恩田幸昌_MG_2536_trim
【オオヨシキリ】
園内では鳴き声があまり聞けませんが、時々観察できています。
また、この観察した場所は、今年3月にヨシ刈りを行って更新を促した所です。
昨年までは枯死したヨシが多かったですが、すっかり青々としたヨシ原になりました。

ネイチャーセンターからは、今日もヒクイナが観察できました。DSCN2689
【ヒクイナ】
ネイチャーセンターから見える干潟の奥で水浴びをしていました。夕方、潮が満ちてくるとセイタカシギたちが東淡水池にきていました。_MG_2624
【セイタカシギとアオアシシギ(右)】
一緒にアオアシシギ1羽も休んでいました。

(誤って一度非公開にしてしまったので、再掲です)
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30年ほど前のポジフィルムから見る「昔の野鳥公園」その6です。
前回に続き、当時の東保護区内の写真をご紹介します。

まずは、東調整池の光景です。ポジ_東泥湿地-img004
東淡水池側の管理道から見た光景。ポジ_東泥湿地-
外周道路側の管理道から見た光景。
今では、周りが草に覆われ、コアジサシ誘致のための島も実生木に覆われ、水もここまで貯まることがありません…
周りの草は年1~2回刈っていますが、すぐに回復してしまいます。
また、島の実生木も除去する話も出ますが、どうしても優先順位が下がってしまいます。ポジ_1999年頃_泥湿地_耕耘2
泥湿地をトラクターで耕耘をしている様子です。
今でも行っている、淡水泥湿地の整備です。
ここ数年では、満潮の時、キアシシギ、サギ類、タシギなどが入ったり、泥湿地に水がない時は、ヒバリやコチドリがいたこともありました。
ちなみに、今は、このトラクターの右側辺りにヤナギが生えています。ポジ_1999年頃_泥湿地_草刈り
泥湿地の草刈の様子。ポジ_1999年頃_泥湿地_草刈り後
刈り草の山。ポジ_1990年頃_ヨシ原_火入れ_retouch
昔のヨシ原の野焼き。
東調整池と泥湿地が造られる前は、広いヨシ原があったそうです。ポジ_旧ヨシ原_火入れ_1992年2月_東京港野鳥公園 (5)_retouch
これは、昔のヨシ原か…あるいは、東淡水池の土手でしょうか。
いずれにしても以前は、野焼きも行っていたとのことです。
炭素固定ができ、土壌改良もできると聞く野焼き。
今でもできると良いのですが…残念ながら今は行うことができません。

次回は、芝生広場をご紹介します。
「え?芝生広場?」と思われるかも知れませんが、今とは様子が違いますよ。

9月8日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、カイツブリ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナ、バン、コチドリ、セイタカシギ、アオアシシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、キジバト、ヒメアマツバメ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ (29種)

ネイチャーセンターでは、ヒクイナを観察できました。
DSC_5550
DSC_5565
【ヒクイナ】
潮入りの池の左岸部にあるヨシ原と干潟の淵沿いを、隠れながら静かに移動していました。
倒れたヨシや落ち葉の下をしきりにひっくり返したり、つついたりしていました。そこに隠れているカニやゴカイなどの小動物を探していたようです。

二号観察小屋からはセイタカシギを4羽観察することができました。
IMG_1795 (2)
【セイタカシギ】
成鳥、幼鳥ともに2羽いました。この写真には左側に成鳥が1羽と、右側に幼鳥が2羽写っています。
IMG_1798 (2)
もう1羽の成鳥のオスです。長い嘴を干潟に突き立てて、採食していました。セイタカシギは、夕方には東淡水池に移動していました。

東観察広場では、バンを観察できました。
DSCN2152
【バン】
DSCN2182
島の中央のヨシ原の中で採食をしていましたが、採食場所を変更する為か奥の方へ泳いでいきました。

9月7日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

カルガモ、コガモ、カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ウミネコ、トビ、オオタカ、キジバト、ヒメアマツバメ、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ (27種)

東観察広場では、コガモが観察できました。今シーズン初記録です。
kogamo
【コガモ】
カルガモの群れの後を追うように泳ぎ、カルガモ達が水面で休憩を始めると、一緒に休憩をしていました。

ネイチャーセンターからは、アオアシシギが見られました。
DSCN2067
【アオアシシギ】
疲れていたのか、羽繕いをした後クチバシを背中にしまい、休息していました。


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