東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

2022年10月

30年ほど前のポジフィルムから見る「昔の野鳥公園」その13です。
今回は、生物編です。
前回から、だいぶ時間が空いてしまい、申し訳ございません…

生物の写真は大量にあるのですが、今回は、最近、ほとんど見られなくなった鳥、希少な迷鳥・旅鳥を厳選しました。
「確かに、当時は、よく見られた!」「この鳥が見られたこともあったね!」「そんなこともあったんだ!」のような視点でご覧いただければと思います。
写真の枚数が多いので、コメントは少なめです。

まずは、こちら。ユリカモメ90年2月_retouch
【ユリカモメ】
1990年2月撮影。
最近では、これほどの数が見られることは全くありません。
場所は、右の杭に青い目印があるので潮入りの池と思われます。カラフトアオアシシギ93年9月_trim
【カラフトアオアシシギ】
1993年9月撮影。潮入りの池にて。サルハマシギ90年5月_trim
【ハマシギ/サルハマシギ】
1990年5月撮影。潮入りの池にて。ポジ_1993年11月7日_マガン_川島撮影_trim
【カルガモ/マガン】
1993年11月撮影。潮入りの池にて。ポジ_1994年12月_オオハクチョウ_潮入りの池_レンジャー撮影_trim
【オオハクチョウ】
1994年12月撮影。潮入りの池にて。ポジ_1990年代_アオアシシギ_群れ_川島撮影
【アオアシシギ】
1990年代撮影。
シギ・チドリ類の渡来数の減少が指摘されている昨今ですが、当公園ではアオアシシギも群れを見る機会がすっかりなくなりました。ポジ_1990年代_エリマキシギ__レンジャー撮影
【エリマキシギ】
1990年代撮影。ポジ_1990年代_オグロシギなど__上原健
【オグロシギ、オオソリハシシギ、アオアシシギ】
1990年代撮影。ポジ_1990年代_ハマシギとトウネンの群れ__レンジャー撮影
【ハマシギ、トウネン】
1990年代撮影。
ポジ_1995年_レンカク_レンジャー撮影
【レンカク】
1995年5月撮影。ポジ_1990年代_コミミズク__レンジャー撮影
【コミミズク】
1990年代撮影。
コミミズクは、今でもごく稀に見られています。
今後もコミミズクのように河川敷や草地を好む野鳥が利用できる場を保全したいものです。

以上、ポジフィルムから見る昔の野鳥公園を13回に分けてご紹介しました。
今と比べて、あるいは、当時を思い出されて、いかがでしょうか。

ずっと眠っていた大量のポジフィルムは、何かの形で公開をしたかったので、今回、ようやく念願が叶いました。

今後も、時々、小出しするかも知れませんが、ひとまずは、これで完結とさせていただきます。
ありがとうございました。

(このデータをもとに、ネイチャーセンター1階の展示室や、園内での掲示なども検討中です)

10月26日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イソシギ、トビ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、アカハラ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (35種)

3号観察小屋の近くの樹林で、アカハラを確認しました。今季初記録です。
DSC_8186
【アカハラ】
暗い樹林の枝に、一瞬だけ止まった瞬間を観察できました。その後、樹林の奥に飛び込んでいきました。
昨日、レンジャーが聞いた大型ツグミの声の主は、アカハラだったのかもしれません。

自然学習センターの前にある樹林では、今日もキビタキを観察できました。
DSC_8164
【キビタキ】
3分間ほど同じ枝に、じっと止まっていました。

シジュウカラもキビタキの近くを3羽の群れで飛び回り、昆虫や木の実を採食していました。
DSC_8222
【シジュウカラ】
その中の1羽だけ、尾羽の短い、生え変わり途中のシジュウカラがいました。

また、お客様からいただいた情報ですが、自然学習センターの前の樹林にアトリがいたそうです。

管理事務所周辺の地面では、ウラギンシジミが日光浴をしていました。
DSC_0978_2
【ウラギンシジミ/メス】
気温が高い時は活発に飛翔するため観察が難しいですが、気温が低くなると日中にこのような日光浴をする姿が目立つため、観察しやすくなります。

10月25日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イソシギ、トビ、オオタカ、ノスリ、キジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、アオジ (38種)

自然生態園の樹林では、エナガを観察できました。
DSC_7315-2
【エナガ】
シジュウカラやコゲラと混群(こんぐん)をつくり、樹林を飛び回っていました。エナガの数は10羽ほどでした。

自然生態園にある畑の近くの木の樹冠に、オナガが止まっていました。
DSC_7250
【オナガ】
「ギューイ!ギューイ!」と、カラスの仲間特有の特徴的な鳴き声で鳴く姿を観察できました。

3号観察小屋では、マガモのオスを観察できました。
DSC_8112
【マガモ】
カルガモの群れにマガモのオスが1羽だけ、混ざっていました。繁殖羽への生え変わりが始まっていて、頭部の羽が緑色になり始めていました。

潮入りの池の島や、東淡水池の岸(ネイチャーセンター側の芝生地近く)では、1羽のアマサギが見られました。アマサギ_221025_東京港野鳥公園_恩田幸昌_MG_4681_trim
【アマサギ】
同一個体が行き来していたようです。

また、自然生態園の草藪でアオジ、3号観察小屋ではアオゲラのオス、3号観察小屋の右の樹林で大型ツグミの鳴き声を確認しています。

秋晴れの中、イベント「秋みっけ!ちびっこ自然あそび!」を実施しました!

観察に出かける前に、グリーンボランティアさんがやっていた稲の脱穀にお邪魔させてもらいました。DSCN9274

その後は、ふわふわのガマの穂や、ひっつき虫で遊んでから、昆虫探し。DSCN9311
「キタキチョウみっけ!」DSCN9336
「オオカマキリみっけ!」
カマキリの大きなカマに「きゃー!」と叫び声をあげながらも、みんなで手のひらに乗せて観察をしました。

芝生広場では、お気に入りの葉っぱを拾ってカードづくり。DSCN9318
DSCN9461
カラフルなカードの完成です!DSCN9343
「どんぐりでドッジボールしよう!
」とおもしろいアイディアも出たので、どんぐりを使って的当てもしました。

小川をのぞいたり、田んぼでドジョウやカナヘビを発見したりと、いろいろな生きものに出会えた観察会となりました。DSCN9356

来月は、初心者向けのバードウォッチングや、ガイドツアーもあります。ぜひご参加ください!
11月のイベント

10月23日にレンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イソシギ、ウミネコ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、コゲラ、モズ、オナガ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ (39種)

今日もノスリをよく観察できました。
nosuri
【ノスリ】
ノスリは複数いて、1羽は潮入りの池のネイチャーセンターから向かって左手の土手の上の木に、もう1羽は東淡水池の北東側の樹林にいました。

東淡水池の中州では、アマサギを観察できました。
amasagi
【アマサギ】
アマサギは、バッタかコオロギのようなものを捕食していました。もう居なくなってしまったかと思われましたが、「あきらめずに待っていてよかった」とお客様に喜ばれていました。

お客様の情報では、東淡水池ではヒクイナも見られたとのことでした。

最近、観察小屋が混雑していることが多くなりました。
譲り合っての観察をお願いいたします。

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