先日、潮入りの池に杭の打設をした日は、レンジャーも潮入りの池で整備作業を行いました。
具体的には、2号観察小屋周辺の草刈、ヨシ刈りを実施しました。

2号観察小屋右側 作業前

2号観察小屋右側 作業後

2号観察小屋左側 作業前

2号観察小屋左側 作業後
作業の目的は以下の通りでした。
・拡大するヨシ原の抑制
Google Earthのタイムラインでも見ることができますが、2016年の頃まで、2号観察小屋の両側はヨシ原でほとんど干潟が出ていませんでした。

2015年4月 2号観察小屋左側の様子

2015年4月 2号観察小屋右側の様子
・ヨシ原の放置による陸地化、ヘドロ化の抑制
進行すると干潟面積の減少、観察窓周辺での異臭、底生生物の生息数・多様度減少、それを捕食するシギ・チドリ類などの利用減少する可能性があります。
・干潟干出面の保持
シギ・チドリ類を始め、特に水辺の鳥類の採食、休息場の保全に繋がります。
・観察支障の除去
基本的に全ての観察窓から観察支障がなく、観察ができるようにする必要があります。
結果、2号観察小屋の両側の干潟は観察ができるようになっています。
左側の席からは島全体が見易くなっています。
右側の席からも干潟が観察できます。
一方で、この辺りのヨシ原でもオオジュリンを始め、ホオジロ類の観察がし易い時もありました。
クイナ類が出たこともあります。
それについては、以下の事情があります。
・小屋から見えているヨシ原は、外側だけで、ヨシ原はせめて数年に1度は更新をする必要があると考えています。
・ヨシ原の更新ができていなかった内部は、ヨシがやせ細り、衰退した結果、何も生えていない空間がありました。

ヨシ原内部は、やせ細り、枯れ、触って砕けるようなヨシが多かったです

ヨシがなくなった空間
分かりにくいですが、陰で黒くなっている所は、陸地化した地面です。
ヨシ原の際でも干潟より10m以上、土が堆積し、陸地化が著しい状況です。
・特に2号観察小屋周辺のヨシ原は、今年もイナゴに捕食され、ほぼ丸坊主になっていました。

ほとんどの葉がなく、穂も出ていないヨシ原
・ヨシ原を放置すると葉や土の堆積で陸地化し、実生木も生え、いずれ、ヨシ原や干潟が消失します。
・ホオジロ類、クイナ類が利用、観察できるヨシ原は、他にもあるため、まずは干潟の保持が大切。
そのような観点から、整備作業をしました。
その後、先日の投稿でもご報告した通り、クイナ、ヒクイナもその場所で見られているので、ヨシを部分的に刈った後でもクイナ類が見られて安堵しています。
また、2号観察小屋右側では、毎年、ジョウビタキやモズが観察されています。
草刈後、すぐにジョウビタキが見られるようになりました。
(直前でもご覧になられている方はいらしたかも知れませんが…)

2号観察小屋右側はクズに被覆され、枯死したサクラをむき出しにしました。
腐朽が進み、アリ類が入り込んでいる枯死木なので、アリスイの利用に期待したいです。
写真右下に写っている刈草の集積場には、虫やトカゲ類などの隠れ場所になるので、それを狙って、集積場の上にモズがとまるかも知れません。
なお、ここの衰退したヨシ原は、整備が未完です。
そのため、ヨシ原を健全に更新するため、来年3月あたりに2号観察小屋周辺のヨシ原はやや規模を大きく刈り払えないか検討をしています。
大きく刈り払っても5月、6月あたりには、日光を存分に浴びて育ったヨシがたくさん生えていると思います。
整備をする際は、改めて、告知・ご報告をいたします。
追記
いつもこのコーナーは長文になってしまい、申し訳ございません…。
思う所、お伝えしたい所が色々とありまして…ご容赦ください。
具体的には、2号観察小屋周辺の草刈、ヨシ刈りを実施しました。

2号観察小屋右側 作業前

2号観察小屋右側 作業後

2号観察小屋左側 作業前

2号観察小屋左側 作業後
作業の目的は以下の通りでした。
・拡大するヨシ原の抑制
Google Earthのタイムラインでも見ることができますが、2016年の頃まで、2号観察小屋の両側はヨシ原でほとんど干潟が出ていませんでした。

2015年4月 2号観察小屋左側の様子

2015年4月 2号観察小屋右側の様子
・ヨシ原の放置による陸地化、ヘドロ化の抑制
進行すると干潟面積の減少、観察窓周辺での異臭、底生生物の生息数・多様度減少、それを捕食するシギ・チドリ類などの利用減少する可能性があります。
・干潟干出面の保持
シギ・チドリ類を始め、特に水辺の鳥類の採食、休息場の保全に繋がります。
・観察支障の除去
基本的に全ての観察窓から観察支障がなく、観察ができるようにする必要があります。
結果、2号観察小屋の両側の干潟は観察ができるようになっています。
左側の席からは島全体が見易くなっています。
右側の席からも干潟が観察できます。
一方で、この辺りのヨシ原でもオオジュリンを始め、ホオジロ類の観察がし易い時もありました。
クイナ類が出たこともあります。
それについては、以下の事情があります。
・小屋から見えているヨシ原は、外側だけで、ヨシ原はせめて数年に1度は更新をする必要があると考えています。
・ヨシ原の更新ができていなかった内部は、ヨシがやせ細り、衰退した結果、何も生えていない空間がありました。

ヨシ原内部は、やせ細り、枯れ、触って砕けるようなヨシが多かったです

ヨシがなくなった空間
分かりにくいですが、陰で黒くなっている所は、陸地化した地面です。
ヨシ原の際でも干潟より10m以上、土が堆積し、陸地化が著しい状況です。
・特に2号観察小屋周辺のヨシ原は、今年もイナゴに捕食され、ほぼ丸坊主になっていました。

ほとんどの葉がなく、穂も出ていないヨシ原
・ヨシ原を放置すると葉や土の堆積で陸地化し、実生木も生え、いずれ、ヨシ原や干潟が消失します。
・ホオジロ類、クイナ類が利用、観察できるヨシ原は、他にもあるため、まずは干潟の保持が大切。
そのような観点から、整備作業をしました。
その後、先日の投稿でもご報告した通り、クイナ、ヒクイナもその場所で見られているので、ヨシを部分的に刈った後でもクイナ類が見られて安堵しています。
また、2号観察小屋右側では、毎年、ジョウビタキやモズが観察されています。
草刈後、すぐにジョウビタキが見られるようになりました。
(直前でもご覧になられている方はいらしたかも知れませんが…)

2号観察小屋右側はクズに被覆され、枯死したサクラをむき出しにしました。
腐朽が進み、アリ類が入り込んでいる枯死木なので、アリスイの利用に期待したいです。
写真右下に写っている刈草の集積場には、虫やトカゲ類などの隠れ場所になるので、それを狙って、集積場の上にモズがとまるかも知れません。
なお、ここの衰退したヨシ原は、整備が未完です。
そのため、ヨシ原を健全に更新するため、来年3月あたりに2号観察小屋周辺のヨシ原はやや規模を大きく刈り払えないか検討をしています。
大きく刈り払っても5月、6月あたりには、日光を存分に浴びて育ったヨシがたくさん生えていると思います。
整備をする際は、改めて、告知・ご報告をいたします。
追記
いつもこのコーナーは長文になってしまい、申し訳ございません…。
思う所、お伝えしたい所が色々とありまして…ご容赦ください。