東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

2024年02月

本日、レンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、ヒメアマツバメ、イカルチドリ、イソシギ、トビ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン(39種)

自然生態園では、センダンの木にヒヨドリが30羽以上集まっていました。DSCN5035
【ヒヨドリ】
枝にぶらさがるようにして実をとるヒヨドリもいれば、地面に落ちている実を食べるヒヨドリもいました。DSCN5032
実が大きいので、飲み込むのに時間がかかり、落としたり咥え直したりを何度も繰り返していました。

2号観察小屋で潮入りの池を観察していると、近くに小鳥が飛んできました。モズ_240214_東京港野鳥公園_恩田幸昌_IMG_0266_trim
【モズ】
目の前のエノキにモズがとまって、しばらくこちらを観察していました。

前浜干潟では、セグロセキレイが採食をしていると…セグロセキレイ_240214_東京港野鳥公園_恩田幸昌_IMG_0277_trim
【セグロセキレイ(右)】
近くにハクセキレイが来たことに気が付くと前かがみになって鳴き始め、威嚇をしていました。

ネイチャーセンター横のミニ生態園(芝生)では、ベンチ後ろのロープ柵にジョウビタキが来ていました。ジョウビタキ_240214_東京港野鳥公園_恩田幸昌_IMG_0280_trim
分かりますか?拡大すると…ジョウビタキ_240214_東京港野鳥公園_恩田幸昌_IMG_0280_trim2
【ジョウビタキ】
背景に馴染みやすい色合いのため、動いたり、鳴いたりしないと分かりにくいことがあります。

本日、レンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

マガモ、ハシビロガモ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、アオジ、オオジュリン(38種)

前浜干潟観察デッキからは、カンムリカイツブリが見られました。DSCN5024
【カンムリカイツブリ】
顔まわりがうっすらとオレンジ色になっており、夏羽になり始めているようです。

また、前浜干潟の岩の上にはカワセミがいました。DSCN5019
【カワセミ】
潮だまりに魚がいるのか、じっと見つめていました。

黒つぶれしてしまいましたが、東淡水池に降る階段付近ではルリビタキを撮影できました。
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【ルリビタキ】
よく採食しに来ていたハゼノキの実は全て無くなってしまいました。今後、ルリビタキがいてくれる間は、今回のように階段付近の茂みで見られる機会が増えるかもしれません。

本日、レンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

オカヨシガモ、マガモ、コガモ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、トビ、ハイタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン(35種)

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【タヒバリ】
前浜干潟観察デッキのすぐ目の前には、タヒバリがいました。
岩の上を素早く歩きながら、食べ物を探しているようでした。

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【ツグミ】
2号観察小屋の前には、ツグミが佇んでいました。
しばらくじっとしていましたが、その後干潟の上を歩いていきました。

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【アオジ】
4号観察小屋では、アオジが見られました。
3羽で地面をついばんでいました。

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【スズメ】
ネイチャーセンター横でスズメを観察できました。
最初見た時は赤い木の実を食べているのかと思いましたが、よく見るとテントウムシでした。
テントウムシの羽は取り除いて、食べやすくしてから食べていました。

2023年6月1日からアカミミガメとアメリカザリガニは、条件付特定外来生物に指定されました

当公園でも、以前から多数のアカミミガメが日光浴、産卵期や冬眠期の園路移動や園路沿いでの産卵が度々目撃されていました。
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【園路を移動していたアカミミガメ】
特に、園内の生態系への影響が課題となり、以下の確認事例があります。
・カイツブリの浮巣での日光浴によって、浮巣の崩壊、卵の水没
・カイツブリやカルガモのヒナを追いかける
(捕食を目撃した方もいらっしゃいました)
・ヨシ、ガマなどの水辺の植物の新芽を食べる
恐らく、水中で魚類や水生昆虫の捕食もしていると考えられます。
また、苦情も多く寄せられていました。
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【ヨシの株立ちにあったカイツブリの巣を潰したアカミミガメ2匹】

そこで、当公園では環境省の『アカミミガメ防除の手引き』をもとに、2021年から本格的に防除を開始しました。

アナゴ網とも呼ばれる漁具トラップを10基設置し、アメリカザリガニ、同じく特定外来生物のウシガエルも含めた外来種防除を行っていました。
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【アナゴ籠】
※この中にペットボトルも入れて、窒息ししないようにします。

ご参考までに今月までの外来カメ類の捕獲個体数は、以下の通りです。
2021年から合計282個体を捕獲しました。
グラフの横軸は、捕獲した月のみ表示されています。
サイズ別外来カメ捕獲個体数
【サイズ別】
基本的に、産卵で移動をする個体をよく捕獲していましたが、トラップでの継続的な捕獲もできていました。
先月1月は、東淡水池がいよいよ干上がる段階で、カメたちが一斉に水辺から陸に移動を始めたため、捕獲をしたことで個体数が多くなっています。
(池底のぬかるみがきついため、立ち入りができない所です)
エリア別外来カメ捕獲個体数
【エリア別】
しかし、レンジャーが保全管理を主に担っていて、回収しやすく、かつ、カイツブリ等の繁殖が例年確認されている東淡水池・東調整池を中心にアナゴ網を設置していたこともあり、捕獲エリアは東に偏っています。
西エリア(芝生広場より西側)や、いそしぎ橋は全て陸を移動していた個体です。

また、捕獲方法の割合では、トラップを使用しない素手(※)での捕獲が多かったです。
捕獲方法の割合
【捕獲方法の割合】
※咬まれたり、爪で引っ掛かれたりする危険性があるため、軍手などを付ける必要があります。
また、もし園路などで発見した際は、ご自身で捕獲をしようとせず、レンジャーを含む公園職員にお知らせください。

そして、以前から設置を検討していた外来カメ類対策用の日光浴トラップ「アカミミキャッチャー」を新たに制作し、先日2月8日から稼働しました。
時期外れではありますが、今でもアカミミガメが泳いでいたり、日光浴していたりする様子を確認しているので、期待はゼロではありません。
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【西淡水池に設置したトラップ】
まずは、1基だけ制作したため、現状、水深があり、アカミミガメも確認している西淡水池(3号観察小屋前)の島の向こう側に設置・係留しています。
小屋から見えない所にありますが、時々、アオサギなどが乗っている様子(上半身だけ?)が見えるかも知れません。

次年度以降、更に増設し、より捕獲効率を上げたいと考えております。
この取り組みで、園内の生態系への影響が下がり、カイツブリやカルガモなどの繁殖がより上手くいくことや、水辺の植生の回復を期待したいです。
(残念ながら、他の影響・要因も考えられるので、この取り組みだけで劇的な改善は期待しきれません)

観察の支障になることもあるかも知れませんが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

本日、レンジャーが確認した野鳥は以下のとおりです。

マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン(41種)

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【エナガ】
芝生広場付近では、エナガの群れがシジュウカラ、メジロと一緒に動いていました。
時々、樹皮や松ぼっくりをつついて何か食べている様子も見られました。
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【オオタカ】
潮入りの池では、オオタカ成鳥がカワウのねぐらの樹林にいました。
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【キンクロハジロ】
そのオオタカの眼下の水面では、オオバン10羽程度、カイツブリ2羽、キンクロハジロ1羽だけがいました。
ここ数年の傾向で考えると、そろそろカモ類が増えてくる時期でしょうか。
以前投稿した「カモ類の個体変動」をご参照ください。
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【コゲラ】
潮入りの池の園路沿いでは、林床の地表から1mくらいのところでコゲラが細い実生木をつついていました。
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【ルリビタキ】
いそしぎ橋近くのハゼノキにはルリビタキが来ていました。ハゼノキの実はだいぶ少なくなりました。もうそろそろルリビタキも見納めになるかもしれません。
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【イソヒヨドリ】
前浜干潟観察デッキからは久しぶりにオスのイソヒヨドリを観察できました。磯を歩き回って採食をしているようでした。

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