東京港野鳥公園の(公財)日本野鳥の会レンジャーが、公園で観察した野鳥や自然についてお伝えします!!
◆ 開園日毎日17時30分以降に更新中 ◆

カテゴリ: 保全管理レポート

以前、2号観察小屋前の干潟に竹の杭を試しに打ったことをレポートしました。
(記事はこちら

その後、ひと月が経ちましたが、シギ・チドリ類(イソシギ、ソリハシシギなど)、カワセミ、ハクセキレイなどの利用は、残念ながら確認されていません。

以前は、この辺りに木杭がたくさんあり、コアジサシがとまっていたこともあると聞いています。

そこで、新たな試行として、木杭を打ち込みました。C (1)_trim
【作業前】C (2)_trim
【作業後】
園内で使用済みだった杭で、高さがなく、多少傷んでいますが、太さはあります。
試行なので、ご容赦ください。
新品の杭よりは、風景に溶け込みそうです。

D (1)
【作業前 遠景】D (2)
【作業後 遠景】
中央の2本の木杭は、コアジサシが求愛給餌するイメージで並べてみました。

中古の木杭は、もう少し在庫があるので、今後も干潟に打ち込んでいく予定です。
高さのある杭は、数本打てそうです。

何かとまっている所を観察されたら、お知らせいただけると幸いです。

潮入りの池と前浜干潟の間にある砂礫地にて、今年もコアジサシの繁殖誘致のために保全活動に取り組んでいました。
残念ながら、今年も繁殖利用がなかったのですが、最近の取り組みをレポートします。

今年も繁殖期間中、デコイ(模型)を設置していました。
当公園のご近所、森ヶ崎水再生センターでコアジサシの繁殖誘致・保全活動をされているNPO法人リトルターン・プロジェクトさんからお借りしているデコイは、9月上旬に回収しました。P9070101
【回収したデコイの一部】
デコイは、木製のため、放置すると雨で濡れ、腐朽が進み、キノコが生えてしまいます。
そのため、コアジサシの繁殖期終盤に「もう繁殖利用はないだろう」と判断された時点で、早々に回収していました。P9070103
【腐朽で頭部が壊れたデコイ】

最近は、砂礫地にてレンジャーが除草作業、周辺の草刈をしています。
除草作業は、ひたすら手で根こそぎ草を抜く作業です。
砂礫地を放置すると樹林へと遷移(移り変わること)してしまいます。
(実は、東淡水池の島、3号観察小屋前の島も、元々は砂礫地です)

砂礫地では、草だけでなく、高木になるアカメガシワの実生木(タネから生えた木のこと)、砂礫地周辺から侵入・根萌芽(根から新しい芽が出てくること)した外来種・ハリエンジュが確認されました。A (1)
【草抜き 作業前】A (2)
【草抜き 作業後】
また、周辺の草刈は、ヨシ、オギなどの背の高い草が干潟と砂礫地の間の障壁になる可能性があることや、そこからクズやヨシが砂礫地内に侵出・拡大してくること、外来種で拡大しやすく、高木になるハリエンジュを除去することを目的としています。A (1)
【周辺草刈 作業前(遠景)】A (2)
【周辺草刈 作業後(遠景)】D (1)
【周辺草刈 作業前(近景)】D (2)
【周辺草刈 作業後(近景)】
これまではシギ・チドリ類の飛来シーズンだったので、飛ばさないよう、砂礫地での長時間作業することを避けていました。
一方、これからの時期は、冷え込んでくるので、新しい草が生えにくい時期になります。
そして、今、生えている草の実が熟して落ちる前に除去しておかないと、来年、もっと草が増えてしまいます。
そのような考えから、今、作業を行っています。

来週以降、潮入りの池側の砂礫地で作業をしていきます。
観察の支障となり、申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

今朝、開園前に2号観察小屋前の干潟に竹の杭を打ちました。

以前は潮入りの池にたくさんあった木の杭が朽ちて、ほぼ消失し、止まり木がなくなっています。
そのため、まずは、園内にたくさんあり、簡単に運べる竹を打ってみました。B (1)
【作業前】B (2)
【作業後】C
【遠景】
試行として、まずは5本だけ打っています。
シギ・チドリ類、カワセミなどがとまると良いのですが、しばらく様子見をいたします。

最近、時々、ブログにて報告することにしている保全管理レポートです。

先月末のことですが…
今後、セイタカシギ親子が東淡水池で動き回るようになった時に、観察できるようにと、東観察広場前のヨシ刈りや、近くの観察スポットの剪定・実生木伐採をしていました。C (2)
【作業前】C (1)
【作業後】B (1)
【近景 作業前】B (2)
【近景 作業後】B (1)
【作業前】B (2)
【作業後】
ブログにて早く作業のご報告しないと、と思っていたら、今朝、セイタカシギが潮入りの池に引っ越ししていました…。
当面、東淡水池にいると見込んでいたのですが…。

しかし、カイツブリの抱卵、セイタカシギ・コチドリの抱卵と続き、なかなかヨシ刈り、伐採などの整備ができなかった所なので、観察にご不便をおかけしたかと思いますが、これからはしばらく観察しやすいと思います。
まだ、カイツブリの親子は東淡水池にいます。

また、タイミングを見て、残りの観察支障になっている箇所や、植生管理などのための整備を行っていきます。
その際は、一時的に観察にご不便をおかけいたしますが、引き続き、ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

昨日から今朝にかけて降った大雨で、東淡水池の水位が増水していました。
(昨日までの水位では、潮入りの池への放水も、東調整池への送水(ポンプアップ)もできない状態でした)東淡水池増水_210701_東京港野鳥公園_恩田幸昌_P7010106
【増水した東淡水池】
島の裏側にあった泥湿地部分(水位低下に伴う池底露出部分)が消失していました。

そのため、残念ながらコチドリの卵は水没してしまったようです。
しかし、セイタカシギの雛たちの居場所だけでも確保するため、潮入りの池への放水、東調整池への送水を行い、水位調整をしました。調整池送水_210701_東京港野鳥公園_恩田幸昌_P7010105
【東調整池への送水】東淡水池放水_210701_東京港野鳥公園_恩田幸昌_P7010116_trim
東淡水池放水_210701_東京港野鳥公園_恩田幸昌_P7010115
【潮入りの池への放水】
中央にある水色のバルブは、満水に近い時の放水用のため、現状、その水門の最低レベルにも水位が達していません。
そのため、池底に近い水門(小さいですが)から放水をしました。
(昨日の日中は、この水門にも水位が達していませんでした)

ついでに、放水路(流路)確保と、堆積土・枯れ草(腐葉土)を流すため、少しヨシ刈りをしました。A
【作業前】A(2)
【作業後】
作業後の写真の奥にあるヨシは、石積みの下で、ひとまず、流路最上段だけのヨシ刈りに留めました。東淡水池放水_210701_東京港野鳥公園_恩田幸昌_P7010117_trim
【潮入りの池への流路】
潮入りの池に流れ込んだ淡水の周りでは、ボラの稚魚たちがいつも以上にとても多く群がり、サギたちも採食で集まっていました。

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